栄養士の活動
【当院の特徴】
当院は、茨城県南の地域医療を支える、医療法許可病床数250床、25診療科の急性期病院です。産科では妊婦健診から出産・育児支援・母乳外来サポート等に努めています。平成30年度より産後ケアセンターを開設し、現在は7市町村と協定を結び産後ケア入院を受け入れています。
【産婦・産後食の食器のリニューアルについて】
栄養管理室では、妊産婦に必要な栄養量に基づいて、産婦・産後食を提供しています。また、出産後にはお祝いの気持ちを込めてお祝い膳を提供しています。
私たちは、より喜ばれる食事を目指して、食器のリニューアルを試みました。産科病棟の医師や助産師、看護師と共に何度も話し合いの場を設け、『華やかさが欲しい』『SNS映えするといい』といった意見をもとに、『女性に喜ばれてオシャレで料理が映えるような食器』をコンセプトに選定していきました。
温冷配膳車で病棟まで食事を届けているため、耐熱かつ破損しにくい素材で検討しました。サンプルを取り寄せて、当院で提供される食事を盛り付けてみると、想像していたイメージとは異なり、様々な料理に合う食器の選定に苦戦しました。試行錯誤した結果、可愛らしくオシャレで、色鮮やかな暖かい色のココットの皿、お祝いのイメージの強い赤い絵柄の茶碗、食材の色や盛り付けが映える白い主菜皿などに決定しました。お祝い膳のステーキ皿は、高級感が漂い美味しそうに見える黒色の食器にしました。
そして、令和2年5月より新しい食器での運用を開始し、実際にお話を伺うと、喜ばれた表情で『華やかでとてもいいと思います。赤・黄色の食器で食事が美味しそうに見えます』といった好評な意見を頂きました。食器一つでも豪華さが増し、イメージを変えることで、サービス向上に繋がることを実感しました。
【デザートプレートの変更について】
令和3年2月より、お祝い膳に提供されるデザートプレートを変更しました。2種のケーキを、フルーツやチョコペンでデコレーションし、以前よりも豪華になりました。栄養士と調理師でどういったケーキが喜ばれるか試食を繰り返した結果、可愛らしい色合いで女性に人気の甘酸っぱいフランボワーズケーキと、栗のコクが魅力的なモンブランケーキにしました。また、特別感がでるように、強化磁器の食器とカトラリーを採用しました。ハーブティーやカフェインレスコーヒーが飲めるようにティーカップとポットを付けます。
現状に満足することなく、今後も意見を取り入れながら患者さんに喜ばれる食事を目指していきます。