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栄養士の活動

当院の3疾患センターでの管理栄養士の関わりについて
 当院は北海道旭川市にある病床数310床の急性期病院であり、呼吸器疾患、神経・筋疾患、循環器疾患、消化器疾患、代謝疾患を中心に、COPDセンター、パーキンソン病センター、糖尿病リウマチセンターの3疾患センターを組織し、より専門的な診断・治療にチームで取り組んでいます。
 いずれの疾患も、患者さんの病気に対する理解がとても重要なため、3疾患センターでは患者様やご家族を対象とした教室を開催しています。各センター担当の管理栄養士は、医師・看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカー・リハビリテーション・臨床検査技師などの多職種とともに、各疾患に特化した情報提供を行っています。それぞれの疾患や症状、治療、薬の副作用などにより発生する栄養・食事に関係する問題や、体重低下や栄養不足の要因となる食欲不振、嚥下障害などの対策、十分なエネルギー摂取を行うこと、必要な栄養素を効率よく摂取する方法などの栄養管理の重要性と実践について、食事や料理、食品の選び方、調理の工夫などといった内容で栄養状態の改善や維持のための指導・情報提供を行っています。
 また、どの疾患センターも年1回(糖尿病リウマチセンターは糖尿病、リウマチ各1回)一般市民の皆様を対象とした市民公開教室を行っています。市民公開教室でも各疾患に特化した情報提供を、医師をはじめとする多職種持ち回りで行っており、管理栄養士も栄養や食事等についてお話します。また、糖尿病の市民公開教室では、講演の前に栄養相談を行い、「現在は健康だけど糖尿病にならないためにはどうしたらよいか」「家族が糖尿病なのだがどのように気を付けたらいいか」「健康診断で血糖値が高め(や境界値)と言われたのだが、どうしたらよいか」等、来場者の皆様のご質問を受けたり、、低カロリーのお菓子をご紹介し実際に食べていただくコーナーを設けており、毎年ご好評いただいております。来場者の皆様はとても熱心にメモを取りながら参加されており、管理栄養士としてより良い情報や正しい情報をお伝えできるようしなければと身が引き締まる思いを受けることもあります。
 今年度は新型コロナウイルスの影響で、当院の市民公開教室も中止とさせていただいておりますが、再開した際に患者様だけではなく、地域の方々にも管理栄養士としてお役にたてるよう、今後も精進していきたいと考えております。