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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

食事の「楽しい!」「嬉しい!」を大事にしたい~静岡医療センター・行事食の取り組み~
<はじめに>
 静岡医療センターは医療法許可病床数450床、26診療科を標榜する急性期病院です。当院は「総合診療」「がん医療」「循環器」「救急医療」の4本を柱とし、地域の中核病院としての機能を有しています。平均在院日数はおよそ2週間ですが、手術やがん化学療法、緩和治療などにより入院が長期化する患者様も少なくありません。そこで、患者さまの楽しみの一つとして、食事という観点から、当院が取り組んでいる行事食についてご紹介します。
<行事食・行事カード>
 平成24年度は月平均2.5回の行事カードの提供を行いました。行事カードは、医療スタッフと患者様がベットサイドでの会話のきっかけにもなっているようです。行事食では一般的に行われている「ひな祭り」「こどもの日」「七夕」「お月見」「クリスマス」「大晦日」「正月」などに加えて新たに、3月「桜の日」の桜餅・桜ゼリー、6月「入梅」のあじさい菓子など季節を感じられる一品を毎月入れるように心がけています。
<地産地消イベント>
 今年度からは地域の食材を使った「地産地消の日」を実施しています。当院の所在する静岡県東部で旬を迎える農産物を中心に、毎月19日の食育の日に提供しています。4月は伊豆の国の紅ほっぺ(いちご)、5月は川津のニューサマーオレンジ(ゼリー)、6月は沼津のトマト(豚のトマト煮)、7月は小笠のマスクメロン、8月は清水町のところてん、9月は三島の里芋(ごま味噌煮)を提供しました。
<ワゴンサービス>
 新たな取り組みとして、緩和ケアの患者様を対象とした病棟ワゴンサービスを実施しています。緩和ケアチームの協力のもと、5月9日の「アイスクリームの日」、7月25日の「かき氷の日」にベッドサイドにて、アイスやかき氷を提供するサービスを実施しました。ご家族様も一緒に楽しんでいただいています。



<誕生日カード>
 毎日、誕生日の患者様を確認し、手作りの誕生日カードを提供しています。食事制限の厳しい患者さまも多いため、カードのみの提供となっていますが、飛び出すケーキのカードは、患者さまにもご好評いただいています。
<おわりに>
 病院食はどうしても治療食というイメージが強いですが、食事は患者さまを楽しませ、精神的なケアにも役立ちます。単調な入院生活のなかで、食事を通じて、患者さまが気持ちを変える契機となればと思います。




                             NHO静岡医療センター 飯塚 祐美子