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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

「習慣を変える」「努力を続ける」栄養教育
≪はじめに≫
糖尿病治療の95%以上は食事・運動・薬物療法といった患者のセルフマネジメントにより、治療成功のために、患者のやる気や生活が深く関わっています。完治のない慢性疾患ゆえ、「取り組み始める」「取り組み続ける」ことが重要ですが、そう簡単ではありません。
糖尿病患者とその家族の日常生活でのセルフケア行動を支援するため、当院では、多職種からなる糖尿病療養指導チームで協働して、療養指導を行っています。
≪継続的な療養指導≫
医師の初診後、集団教室で糖尿病の初期教育を行い、その後は各種個人指導で継続的に介入しています。
個人指導歴が長くなると、行動変容段階モデルにおけるⅢ準備期(1ヶ月以内に行動を変えようと考えている状態)・Ⅳ実行期(行動変容を実行して6ヶ月以内の状態)の患者が多くみられます。それぞれがⅣ実行期・Ⅴ維持期(行動変容して6ヶ月以上経過した状態)にステップアップできるような働きかけを目的として、年に1回、「糖尿病ステップアップ教室」を開催しています。当院の集団教室の特徴は、”体験参加型”の指導方法です。
能動学習は受動学習よりも記憶に残りやすいとされており、個人指導よりも集団指導はエンパワーメントによる患者の心理的な変化の効果が期待されます。参加者ひとり一人が積極的に参加していることが大切です。
当院の集団教室での工夫をご紹介致します。

≪糖尿病ステップアップ教室での取り組み≫
第5回目の開催となった今回は「炭水化物(糖質と食物繊維)を美味しく楽しく攻略」をテーマにしました。
① 「SATシステムを用いたグループワーク」
お題の食事について問題点と改善方法をグループ内で相談。実際のご自分の工夫や取り組みを紹介し合う場面も♪

② 「昼食の実食」

③ 「調理実演」
実際に食べた昼食の中から3品をデモンストレーション。
混ぜるだけの超簡単レシピ!(キノコご飯、麦ご飯、もずくと白滝の酢の物)

④ 「運動療法」
音楽に合わせてリズムにノリノリ、スワロビクス♪

≪参加者の声≫
参加者より下記の声が聞かれました。

Ⅳ実行期の患者は、日々の取り組みの見直し、自己の再評価や今後の豊富をご本人に語ってもらうことができ、ポジティブな心理的変化が見られました。
Ⅲ準備期の患者は自己効力感(変われるという自信・能力)に繋がる意識の変化が見られる者と、そうでない者に二極化する傾向となりました。
今後もチームメンバーや調理師と、情報共有やフィードバックなど連携をとりながら、同じ目標達成にむけて療養指導を続けていきたいと思います。