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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

柏の葉料理教室から生まれたレシピ検索「CHEER!(チアー)」

【CHEER!(チアー)とは】
 令和元年9月30日、当院HP内にレシピ検索サイト「CHEER!(チアー)」(以下CHEER!)がOPENしました。CHEER!は、Cancer(がん)、Help(助ける)、Eat(食べる)、Easy(簡単)、Recipe(レシピ)それぞれの頭文字を繋げて作った造語で、患者さんやご家族に食を通して「CHEER(応援をする)」という意味も込めて名付けました。OPENに先立ち、『柏の葉料理教室』で実際に紹介したレシピから100品を選出しています。今後も随時レシピの追加、その他コンテンツの拡大を予定しています。
【OPENまでの道のり】
 OPENまでには多くの時間、労力を費やしました。栄養士の通常業務ではなかなか触れることのないCMS(Contents Management System)というweb制作システムを用いたことも特徴の1つです。
 “サポーティブケアとしての必要性の理解を得ること” “予算獲得”から始まり、掲載内容・検索条件の検討(食事区分、使用食材、症状別、フリーワード)、レシピの選出、料理写真の選定、他コンテンツの作成(調理の工夫、Q&Aなど)、さらにはweb登録作業など、まさに「一からの取り組み」となりました。
【レシピの強み】
 『柏の葉料理教室』は、2008年に地域のがん患者さんや家族支援の一環としてスタートしました。すでに10年が経過しており、実際に紹介したレシピは1300品(2019年12月現在)を超えています。CHEER!ではその中から
 ①料理教室での反応
 ②検索条件の偏り
 ③写真の見栄え
 ④調理工程
 ⑤使用食材
 など様々な配慮をして選出しています。
 新しい料理を生活に取り入れるうえで「作りやすさ」は切っても切り離すことができません。がん患者さんとなれば尚更と言えます。その点CHEER!は、料理教室参加者の「生の声」を反映しているため美味しさだけでなく、実践的で安定したレシピの提供になっていると考えます。
【今後の課題・展望】
 柏の葉料理教室の参加者は、柏市を中心とした近隣地域の方がほとんどであり、他県の参加者は非常に稀です。しかし、食事に悩んでいる方は全国にいらっしゃいます。CHEER!が完成したことでいつでも、どこでも、どこからでもレシピの閲覧が可能となり、地域の枠を超えた支援が誕生したと自負しています。
 しかし、新たな課題も見えてきました。支援を必要としている方の多くは高齢であり「インターネットやスマートフォンに不慣れな世代」であるということです。印刷したレシピページがあれば、webを直接閲覧できなくとも参考にしていただくことは可能ですが、CHEER!が周知されないことには印刷されることもなく、何も始まりません。
 そこで、私たちの今後の使命の1つとして「広報活動」が挙げられます。本当に必要としている方のもとへ、適切な情報が届けられるよう努めていきたいと考えています。この記事をご覧いただいている方からもCHEER!を広く情報提供していただけますと幸いです。