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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

赤ちゃんに優しい病院食を目指して
 当院の紹介ですが、372床の診療科21科(整形外科、小児科、産婦人科、内科、外科、心臓血管外科など)の急性期病院です。
 また福島県の地域周産期母子医療センターの指定を受け、産婦人科16床、NICU(新生児集中治療室)12床、GCU(継続保育室)19床となり産科及び小児科等を備え、周産期に係る高度な医療行為を行うことができます。
 当院では、「豊かな母子関係の発展」を願い、母乳育児を広めることを目的にユニセフの認定するBFH(Baby Friendly Hospital)として相応しい活動を目標に行っています。
 栄養管理室では、母乳育児推進の為、母乳がよく出るように考案した食事の提供及び栄養教育の充実等を目的とした各種教室を実施することにしましたので、今までの活動状況についてご紹介します。
 まず、月一回の母親教室において、食事に対しての集団指導を実施し、フードサービスとしては出産後のお祝い膳、手づくりデザートの提供を妊産婦対象に実施しています。市販のデザートは脂肪分やカロリーが高いものが多く、手づくりにすることで、高カロリー・高脂肪を控え、不足しがちなカルシウムや食物繊維の改善に繋がります。写真の手づくりデザートは左下が苺ミルクプリン、右下が芋羊羹、上段が寒天の黒蜜きなこかけです。どれも、甘みを控えたもので、入院患者様からたいへん好評です。
 個人対応については、つわりや妊娠によって味覚が変わってしまった患者様に対して、食べられるものをできる限り提供できるよう工夫して調理しています。つわりにより、ご飯の炊いた臭いで食べられなくなった方に対しては、主食の選択(パンや麺等)、量を食べられない時は分割食の提供を実施しています。
 現在の活動ですが、産前・産後食の提供と指導教育では、おひさまサークル(母親への継続した母乳育児の支援活動)においての離乳食クリスマスメニューの紹介及び試食会を実施しております。また、フードサービスでは、複数メニューの実施に併せて、12月にはケーキバイキングを実施しています。

 

お祝い膳


お祝い膳

ケーキバイキング


ケーキバイキング

手づくりデザート


手づくりデザート

◎産前・産後食について
 産前食の注意点については、肥満、貧血、妊娠高血圧症、便秘を注意することから、鉄分や食物繊維の強化と併せて塩分量の制限を行う。
 産後食の注意点については、乳管閉塞、乳腺炎の予防や母乳栄養の推進をすることから、脂肪の制限(日本人の食事摂取基準(2005年版)に準じて脂質20~25%)、カルシウム、鉄分、たんぱく質の過不足がない様な摂取を行う。

                   

産前食


産前食

産後食


産後食

 以上が当院での赤ちゃんに優しい病院食を目指しての取り組みの一例です。今後もより良い母子育児の支援ができるよう、食事教育及びフードサービスの充実を図って行きたいと思います。
 
                                    NHO福島病院 管理栄養士 佐藤 真理