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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

心躍る食事の提供について
【当院の特徴】
いわき病院は、東京と仙台の中間に位置し、太平洋岸にあります。気候は大変暖かく、東北の湘南と呼ばれています。
一般病棟100床、重心病棟80床を含む180床の病院です。また、神経難病においては、福島県重症難病患者療養支援ネットワーク事業基幹協力病院に指定されています。
【安心安全楽しくおいしい食事の提供】
神経難病、重症心身障がい児(者)及び脳血管障害等を有する患者様の多くは、摂食嚥下障害があります。当院の栄養管理室では、長期入院されている患者様や、入退院を繰り返す患者様すべてに、楽しんでいただけるよう、様々なかたちで食事を提供しています。その取り組みの一部を紹介します。
●誕生日食
 年に1度の誕生日を病院で過ごされる患者様に、食べたいメニューを伺い、管理栄養士・調理師・病棟スタッフの美声でお送りするバースデーソングとともに提供しています。中には、百寿を迎えられる患者様もいらっしゃるので、より気合いが入ります。中には、泣いて感動してくれる患者様もいらっしゃいます。

●食文化交流の日
 平成28年5月より、「入院中でも旅した気分♪」のコンセプトで、食文化交流の日という企画を立ち上げています。各県の郷土料理やご当地メニューなどをカードとともに提供しています。「見た目」「味付」「雰囲気」の3点と残食率について、聞き取り(目視)調査を行い、人気の料理は通常メニューに取り入れています。福島県のソウルフードであるソースカツ丼も見事、通常メニューに登録されました。

●退院メニュー
 退院される前日に、松花堂弁当形式で、カードとともに提供しています。

●摂食・嚥下機能に合わせた食事
 嚥下調整食でも、何を食べているか分かるよう、見た目に配慮した食事を目指しています。現在、ミキサー食は、主菜をゼリー食として提供しています。今後、副菜もゼリー食へと移行できるよう体制を整えています。

●行事食
 行事に合わせたメニュー、和菓子にカードを添えて、季節を感じていただけるようにしています。また、目で見て楽しんでいただけるよう種々の工夫を凝らしています。

【予防から重症化予防まで】
 平成29年度より、特定保健指導を導入しています。その他、個人栄養指導、月1回開催している集団栄養指導など、疾病予防から、入院中・退院後のフォローまで、様々な場面で患者様の生活状況に合わせた食事をサポートしています。
【最後に】
 このように栄養管理室では、楽しくおいしく心躍らせる食事の提供を目指し、全ての患者様に楽しんでいただけるよう、イベントや盛付、食器まで細部にこだわっています。当院の特徴として、一人の患者様と長く関わらせていただくことが多く、特に嚥下調整食においてはニーズが非常に高まっています。一方的な食事サービスではなく、患者一人一人の生活状況に合わせた食事、食べたいと思える食事の提供を目指して、今後も努力していきたいと思います。