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国立病院栄養研究学会

栄養士の活動

安心してください、地元産ですよ!

 当院は、富士山の裾野に広がる農業地域に位置しており、また温暖な伊豆地域への玄関口にもなっています。そのため、多種多様な食材の生産地に囲まれています。
 診療の特徴では、許可病床数450床を有する急性期病院であり、地方循環器病センターに位置づけられています。循環器内科、心臓血管外科を中心に、循環器系疾患の治療に力を注いでいます。そのため、提供している食事は、治療食の半数以上を、減塩食(心臓食など)が占めています。
 このような特徴を踏まえ、「地元で採れた食材を、地元で消費する=地産地消」の食事イベントを行っています。身近な地域で採れた食材であるため安心できること、新鮮で旬な食材であるため減塩でもおいしく食べられること、を目的としています。この取り組みは、地元JA(JAなんすん)と連携し共同企画として行っており、充実した地産地消イベントとなるよう献立内容や使用食材の調整をしています。
 JAには、旬の野菜を選定し、農家と数量確保の調整を行ってもらい、採れたての野菜を産直市から届けてもらっています。農作物なので、天候や生育状況によって予定していたものが入らないこともありましたが、すぐに他の食材で代用してもらうことができました。また、食事につけるメモカードには、生産者を顔写真入りで紹介しており、JAとの共同企画ならではの対応や取り組みを行っています。メモカードの生産者情報は、患者さんにも評判は良く、「安心して食べることができる」との声を頂いております。
 これまでに使用した野菜を紹介します。
【大中寺芋】愛鷹山麓で栽培されてきた伝統野菜です。沼津御用邸に御滞在の皇室の方々が、大中寺へと観梅のためにお成りになられた際に振る舞われた里芋であるそうです。大きく育てると赤ちゃんの頭くらいになり、きめ細やかで煮崩れせず、絶妙な美味しさです。

【プチヴェール】「ケール」と「芽キャベツ」を交配した、静岡で生まれた新野菜です。沼津市、清水町で多く栽培されており、この地域での地産地消の代表野菜となります。葉物にしては糖度が高く、どんな料理にも利用されています。





【寿太郎みかん】沼津市西浦地区は江戸時代から続くみかんの産地です。その中でも寿太郎みかんは、西浦みかんの代表品種となっています。甘みと酸味のバランスに優れた濃厚な味わいで、ゼリーやジュースなどの特産品の開発も盛んとなっています。





 また、当院の開設記念日には、使用した食材をすべて地元産で揃えた「地産地消弁当」を提供しました。普段とは異なる弁当スタイルでの食事の提供に、患者さんも大変満足されていました。ちなみに、この取り組みは新聞でも取り上げていただきました!
 今後とも、治療とサービスと両立できるような食事をめざし、地産地消をはじめとした様々な食事イベントを行っていきたいと考えています。
(当院での行事食の取り組みは、過去の報告『食事の「楽しい!」「嬉しい!」を大事にしたい』もご参照ください。)                             静岡医療センター 齋藤 秀和